個展「庭」へ寄せて

見たことがあるようで、見たことのない風景

草の匂い、土の柔らかさ、風の爽やかさ、透きとおる空の色
並んだ箱、聳え立つ御影石、粉吹いた表面
あるいは、冒険、剣と魔法、メカ、不思議な力

それは記憶、子供のころに持っていた世界観
大人になるとともに、無知あるいは稚拙なものとして否定され、空想で終わってしまった世界観
その世界観を肯定し、作品を通して現前化させる
どこか懐かしいような、どこかで見たことがあるような、そんな風景を作り出していきたい

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